nikami のすべての投稿

Watson – 無料 で使える APIの 使い方

IBMの AI、ワトソンが無料で使えるようになったと新聞にあったので使ってみました。実際、一定の容量までは本当に無料で使えました。IBMのWatsonは、IBM Cloudの上でAPIという形で使えるので、用意するのはWebブラウザだけで大丈夫です。まだの人はまず、以下で IBM Cloudに登録してください。

➡IBM Cloud – 無料で クラウドにサーバーを立ち上げる方法

IBM Cloudにログインし、IBM Cloudで上のメニューのカタログをクリックすると、以下のようなWatsonメニューが表示されます。無料のライト・アカウントだと以下の APIが利用可能です。

このようにWatsonは様々なAPIが提供されています。Conversationは自然言語による応答をチャットボットで作るためのAPIで、一から学習させるタイプです。最初は知識の無いまっさらな状態です(NLCも)。一方で音声認識の Speech to Text, Text to Speech, 翻訳機能のLanguage Translator, 最適解を探し出すディスカバリー は最初からすぐにある程度の事ができ、さらに自分で賢くできるエンジンになります(VRも)。性格判断のPersonality Insigths,と自然言語から感情を判断するTone Analyzerは、最初から教育が完了しているエンジンで自分で教育する必要はありません。

事前言語解析のNLC (Natural Language Classifier)と画像認識のVR (Visual Recognition) は有料アカウントのみ利用可能となります。

ちなみに無料のライト・アカウントでなく、通常の有料のWatsonを使った場合には、VRでは画像一枚あたり0.21円とかになります。1000回画像認識しても、210円なので高くはないですよね!

上のカタログ画面の中から「Conversation」を選んでチャットボットを作ってみましょう。以下の画面に表示されるように、Conversasionは月1万 API呼び出しまで無料です。また、5つのWorkspace(作業領域)で25のIntent(意図)、25のEntity(対象)までが無料です。下の「作成」をクリックして自分で作ってみましょう。

以下の「Launch Tool」ボタンをクリックし、再びIDでログインしてから「Create」ボタンをクリックしてください。自分のWatson Conversationの作業領域が作られます。

以下の画面にワークスペース(作業領域)の名称(Name)を記入してください。私は「WhatIsWatson」と入力しましたが、好きな名称をインプットできます。言語は既にセットされていると思いますが [Japanese] を選んで「Create」をクリックしてください。

以下の画面になり、メニューで 「Intents: 意図」 が選択された状態です。まずWatsonが理解できる「意図」をインプットしてあげます。Watson Conversationは初期状態では何も知識が無いため、ここからがWatsonのトレーニングになります。

 

上で [Add intent] をクリックし以下の画面になったら、上の「#」のところに 「#what_is_watson」 などと名称(Intent Name)をインプットし(名称は自分が分かれば大丈夫で特に深い意味はありません)[Create intent]をクリックするとこの意図が作成できます。ここでは 「Watsonって何?」 と聞かれた時に、それがWatsonとは何か教えて欲しいという意図であることを、Watsonに教えます。以下のように下半分の[Add user example] のところに、「Watsonとは何か?」 を問い合わせるための例文をいくつかインプットし[Add example]ボタンで登録してあげます。このことでWatsonは、これらを聞かれたら「Watsonとは何か?」を聞かれているんだなと意図を理解します。

次にメニュー 「Entities: 対象」 に移り[Add entity]をクリックしてある対象のカテゴリに含まれる要素群を定義します。ここではWatsonについて、Watsonのサービスという対象に対し、その要素である単語を登録してみます。まず 「@」のところに「@watson_services」と対象となるEntityの総称を入力し[Create entity]をクリックします。次に、Watsonのサービス (API)には「会話」「自然言語分類」「音声認識」という要素があるため、これらを一つずつ[Value name]にインプットして[Add value]をクリックします。Synonym (同義語)として、同じ意味で使われる可能性のある単語を追加しておくとより精度が上がります。こちらでは「会話」には「conversation」など英語名をインプットしておきました。

ここまでがWatsonに理解して欲しい意図や対象の定義ですが、ここから「Dialog: 対話」 でそれらを活用した対話のストーリーを組み立てます。[Dialog]メニューで [Create ⊕] してください。

以下のような会話の流れの最初の箱(Node)が表示されますので [ようこそ]をクリックして、下の[Add a variation to this response] のところに「Watsonについて聞いてください」とインプットして上の[X]をクリックして戻ります。

最初の[ようこそ] の右のオプションをクリックすると[Add child node]が出てくるのでクリックして、その後のWatsonの対応を作成します。

[Name this node]のところは「Watsonって何?」などと入力します。[Enter an intent, entity …] のところには、[# intent] をクリックしたら表示される、先ほどIntentsで意図を定義した [#what_is_watson] を選択します。これはユーザーが何か質問してきた時に、「Watonって何?」という意図であるとWatsonが解釈した時に呼び出されます。その時に表示したい返答を [Enter response] のところに入力しまが、ここでは 「WatsonはAI技術を応用したサービスです。何について知りたいですか?」 と入力しました。[いらっしゃいませ。ご用件を入力してください。]は右の [-] をクリックして削除しておきましょう。そのまま上の [X] をクリックすると保存されて元に戻ります。

戻った時に表示されている [Watsonって何?] のボックスの右のオプションで [Add child node] をクリックし、次にWatsonのサービス名が入力された時の対話を定義します。[Name this node]のところは「Watsonサービス」などと入力します。[Enter an intent, entity …] のところには、[@ entities] をクリックしたら表示される、先ほどEntityで対象を定義した [@watson_services] を選択します。次に表示される[operators]は [: is] を選択すると[@watson_services:会話]となります。右の[⊕]をクリックして[and]を[or]に変更し、同様に [Enter an intent, entity …] のところにentityの登録を繰り返してください。

その下の返答[Enter a response]のところに 「<? @watson_services ?> は提供されています」 と入力します。この 「<? @w…. ?>」 のところは、ユーザーが入力してきた単語を復唱してWatsonが画面に表示するための変数部分になります。結果以下のような画面になります。[X] で元の会話画面に戻ります。

次に、Watsonがこの返答をした後に前のWatsonの質問に戻るために、今作成した [Watsonサービス] の箱の右のオプションから、 [Jump to] ボタンをクリックします。そして[Watsonって何?]のノードのBOXを選ぶと[Jump to and … ] が表示されるのでその中の[wait for user input]を選んで次のインプットを待つようにします。

これでまず一通りの会話のパターンが完成しました!

では、Watsonにトレーニングした対話を使って、実際に会話をしてみましょう。
画面右上の噴出しマーク 「Ask Watson」 をクリックして会話モードを右に表示してください。最初のようこその「Watsonについて聞いてください」 が表示されたら、右下に 「Watsonって何?」 とインプットしてEnterを押します。するとWatsonは、以下で緑の四角で表示されているように 「#what_is_watson」 で定義した例文に合致すると認識し、意図(Intent)を理解します。 そこでその意図で定義した返答 「WatsonはAI技術を応用したサービスです。何について知りたいですか?」 を返します。

そこで右下に 「音声認識」 と入力してみましょう。

「音声認識」 は @watson_services の要素として登録してありますので、対象(Entity)はWatsonサービスであると認識し、「音声認識 は提供されています」 とWatsonが返答します。「音声認識」の部分は、「<? @…. ?>」 で定義した変数部分で、ちゃんと入力が復唱されていますね。

「深層学習」と入力してみると、最初のメニューに返ります。これは先ほどWatsonサービスの中に、深層学習はまだ登録していなかったためです。以下のように、[Watsonって何?] に [Add child node]して、@entityを選ぶのでは無く [anything_else] を選択すると、登録していない要素の場合に「分かりません」などと表示することも可能です。

このようにWatson Conversationは、会話における質問の意図や、認識した対象に対して決められた返答をする際に使えるサービスです。賢い人工知能というよりは、AI技術の自然言語解析機能を活用し、ある程度決められた会話をしっかりこなしたい場合に有効なコグニティブ(認知)技術です。

このConversationを他のWatsonサービスと組み合わせながら、チャットボットのようなアプリを作ってみましょう!

 

Watson Chatbot – JALのマカナちゃんが成長

JALさんのハワイのガイドをしてくれるチャットボット、マカナちゃんが12/5に一歳の誕生日を迎えさらに成長しました。JALさんのマカナちゃんのホームページをアクセスしてみると、上のようなトップ画面が出てきます。しっかり「With Watson」と書いてありますね!

次に上の画面が出てきます。これは以前からありますがSNSとの連携機能。私は自分のFacebookでログインしてみたところ以下の結果になりました。私は「シャカシャカ」タイプ。そのタイプに合わせて(全9タイプ)、マカナちゃんの背景画像が変身しす。

「診断結果を見る」というのは以前は無かったですね。クリックしてみると以下の診断詳細が出ました。

私はロマンティストでチャレンジャーって事ですね。それは当たってるかも!でも、リーダーシップが超低いのが気になる・・・。

気を取り直して、マカナちゃんと会話を始めてみると、以下のように何がしたいか選べるように綺麗な写真が出てきます。

マカナちゃんは Watsonを活用した チャットボットなので、もちろん文字で会話もできますが、よく聞かれる事はこうやって選択にした方が確実ですね。フォトジェニックなところを選んでいくと、以下のようなレストランをリコメンドしてくれました。ここは景色が良くて、インスタ映えする写真が撮れそう!行ってみたくなりました。

少しやり取りしていると、下の質問を入力する欄の左にカメラマークがはっきり表示されて、写真のアップが可能になります。

カメラマークをクリックすると、素晴らしい事にスマホでその場で写真を撮って上げられるようになっているので、試しに自分の写真を撮って送ってみました。

おっと、もう顔写真の分析が完了したみたい。恐る恐る診断結果を見てみると・・・。

おお、やや若めに見てくれたみたい!男性はちゃんとわかるのね。見つけたものは、「科学者」とか「分析者」。やっぱ今から大学に戻って研究者しようかなぁ・・やっぱ俺って学者系だよなぁ・・と感心しました。ちなみに何度がやってみると、年齢は写真の撮り方で少し変わるみたいだけど、科学者はいつも科学者でした。(周りにも納得された)

さらに進むと、上のようにそんな自分の特徴に合わせたハワイのオススめスポットを教えてくれました。

ちょっと意地悪して、ハワイに関係ない身の回りの写真を撮って送ってみると・・。

パソコンはパソコンとちゃんと認識してくれました。さすがマカナちゃん、ハワイに関係ない事もちゃんと理解してくれてます。

冒頭にふれたように、このJALさんのマカナちゃんは、IBM Watsonを使っていただいています。チャットでのやり取りそのものは、IBM Cloud上のAPI機能Watson Conversationで作られています。ハワイの事について様々な情報を(プログラムでなく)普通の日本語で学習して、その知識で回答しています。

FacebookなどSNSの情報で性格を診断するところは、Watson Personal Insightという文書からその人の性格を判断できるエンジンが使われています。皆さん、納得いく結果が得られたでしょうか?私は結構納得。

最後の、写真を送ったら人の年齢や写っている物が何かを判別するところは、Watson Visual Recognitionが使われています。あまりカスタマイズせず、そのまま使っていただいているようですが、結構認識率良くありません?

WatsonのAI機能の成長に合わせて成長していく マカナちゃん。今後のお二人の成長が楽しみです!

 

IBM Cloud – 無料で クラウドにサーバーを立ち上げる方法

IBM Cloudが無料でサーバーを立ち上げることができるようになったということで、どこまでできるか試してみました。無料で使えるのは「IBM Cloudライト・アカウント」で以下から作れます。

➠IBM Cloudライト・アカウント

IBM Cloudは従来のBluemixが生まれ変わったクラウド・サービスで、ライトアカウントは一定量以下であればカード無しで無料で使えるユーザーです。上の画面の赤字のような、10日間変更しないとサーバーを停止されるなどの制約がありますが、それなりに使えそうなのでやってみましょう。真ん中の「ライト・アカウントを今すぐ登録」をクリックすると一番上の画面になるので、ユーザーIDを入力します。

これまでにBluemixで使ったIDは登録できないので、他のEメールIDを入力。すると名前等が入力可能になるので入力します。ちなみに以前のBluemixのIDは削除しなくてもIBMクラウドで使い続けられますし、アプリのサーバーを起動していなければ課金されないはずです。

登録しようとすると、写真が出てきて車などが表示されている部分をクリックせよと表示されますので、表示されている部分を全てクリックします。

しばらくすると登録したEメールに確認メールが届くので、Confirm Accountボタンをクリックしたら登録完了。やはりクレジット・カード登録も不要で簡単ですね。

IBM Cloudのサーバーの立ち上げ方

IBM Cloudにログインすると、最初に表示されるのは上のようなダッシュボード。組織について注意書きが表示されるかもしれませんが、とりあえず上のメニューの「カタログ」をクリック。多彩なサービスが表示されますが、プラットフォーム下の「ボイラープレート(ひな形)」にある「Node.js Cloudant DB Web Starter」をクリックします。これでJavaScriptの実行サーバーとデータベースが立ち上がります。

以下のようにアプリの作成画面に入力してください。アプリ名は重複しない英字であればどんな名前でもOKなので、以下とは別の名前を入力します。これがクラウドのホスト名(URL)になります。「デプロイする地域」は無料のためには必ず「米国南部」を選択してください(以下の青枠)。

少しすると以下のように「このアプリは稼働中」となり、既に自分のサーバーが立ち上がっている状態になります。

上記の「アプリURLにアクセス」をクリックすると、実際に稼働したサーバーにアクセスし、以下のアプリの画面が表示されます。ブラウザのURLのところを見てみると、自分の入力したホスト名になっていることがわかります。この時点でGlobal IPアドレスも割り当てられています。

ちなみにこのアプリは、自分の好きなファイルやメモ書きをデータベースであるCloudantに蓄積するサンプルで、以下のようにイメージファイルを追加したり、サンプルのメモを追加したりできます。

サーバーの起動状況は左上の「三」メニューから「ダッシュボード」をクリックして表示し、地域(REGION)を「US South」にし組織も選択したら以下のように表示されます。

こんなに簡単に自分のサーバーをクラウドに立ち上げられて良いの?と思うくらい、使い方 簡単ですね。無料だし。Node.jsサーバーはメモリー256MBまで無料(基本1インスタンス)。CloudantのNoSQLデータベースは、1GBのデータ保存までは無料です。
次に、このアプリの画面を変更してみましょう。 続きを読む IBM Cloud – 無料で クラウドにサーバーを立ち上げる方法

Open Source – IBMの オープンソース@IBM イベント

トップの写真は今週開催されたIBM社内のオープンソース・イベント、OpenSource@IBM の終了後に主要な人を集めて開催された、ラウンドテーブルです。Global IBMに新しいデジタル・ビジネスの事業部ができ、その中のOpen Source専用推進部隊が日本に来てくれました。

以下の図にあるように、IBMは実はLinux以来様々なオープンソースに力を入れて来ており、ハードウェアやソフトウェアの製品及びクラウドで活用してきています。

それはそれなりに知られているところではありますが、今回改めて詳しく話を聞いて、単にオープンソースを活用しているだけでなく、かなりオープンソースのコミュニティに貢献もしていることを認識しました。かなりの数のコミュニティでコミッター等としてIBMerが活躍しているのですね。

私の同期Zが、このブログでも使っているWordPressの主要メンバーであることもこのラウンドテーブルで知ってびっくりしましたが・・。

現在の IBM Cloud を中心とする全体のアーキテクチャーの中でも、以下のように様々なオープンソースが使われ中核となっています。

このようにIBMもGlobal全体で オープンソースに本格的に力を入れていますが、今後 クラウドを中心としてこれらのソフトウェアが重要になってくるのは間違い無いですね。

IBMは特に、これら オープンソースやDeveloperにフォーカスしたブログ・サイトである、”IBM Code” を立ち上げています。今どの オープンソースに力を入れているか良く分かりますので、以下も参考にしてください。

➡︎IBM Code (Open Source系IBM Blog)

 

IBM Cloudとは – Bluemixとの関係

IBMのクラウドは、IBM Cloudという名称に変わりました。これまでは Bluemixと呼ばれていましたが、IaaSである旧Softlayerの Bluemix Infrastructureと、PaaSである Bluemixの両方を合わせて11/1から IBM Cloudという名称に統一されました (ロゴのCloudは太字で、フォントはIBM独自のIBM Plex Sans)。

➡︎IBM Cloudのサイト

他のCloudを見ても特にIaaSとPaaSは別の名称になっていないので、IBMも合わせたという感じですね。元々IBMはSoftlayer社を買収したためIaaSとPaaSが分かれていましたが、中身的にも統合されるようです。IBM Cloudとは、Bluemixの後継であり、Bluemix時代に分かれていたIaaSとPaaSを統合したものと言って良いでしょう。

これまでも既にBluemixの画面からIaaSも選択できましたし、ユーザーIDなども統合されてきましたが、今後はさらに一体感を持って使えるようになりそうです。また「ビジネスに最適なクラウド」を売りにするようになりましたね。
ロゴも以下に変わっています。

続きを読む IBM Cloudとは – Bluemixとの関係

Blockchain – 自分で Hyperledgerのブロックチェーンを簡単に立ち上げる方法

ブロックチェーンは難しそうだし、自分で立ち上げてみるなんて無理・・と思っていましたが意外と簡単にできました。Hyperledger Fabric v1.0 をBluemix上で無料で立ち上げてみた手順が以下です。(⇒参照URL)

Gitコマンドが使える環境では、以下のコマンドでCloneを取得することが可能です。(Macなど)

>git clone https://github.com/IBM-Blockchain/ibm-container-service

Windows等の場合は、まず以下のURLでGitにある、オープンソースのHyperledger Fabric v1.0 をベースにしている IBM Blockchain Platformを確認します。右の緑のボタンを押して「Open in Desktop」でDesktopアプリをダウンロードします。

https://github.com/IBM-Blockchain/ibm-container-service

GitHubDesktopSetup.exe (GitDesktopアプリ)を実行し、Create your free accountで新しいGitHubユーザーIDを取得するか、既存の登録IDでログインします。次に「Clone a repository」をクリックし、URLタブに先ほどの以下のURLをインプットして「Clone」します。

https://github.com/IBM-Blockchain/ibm-container-service

続きを読む Blockchain – 自分で Hyperledgerのブロックチェーンを簡単に立ち上げる方法

Kubernetes – コンテナ管理ツールのクバーネテスで、クラウドにクラスタを構成して分かったこと

Dockerなどコンテナ管理ツールの Kubernetes 。クラウドにコンテナからクラスタを構成するには、もう必須のツールですね。元々はGoogle社が自分のクラウド環境を管理するために使っていたものがオープンソース化されたもので、Dockerなどコンテナをクラスタ化して構成するのが得意な管理ツールです。IBM Bluemixでも全面的に採用されたため、Hyperledger (Blockchain)のクラスタを構成するために以下のようにWindows環境セットアップして使ってみました。(⇒参照URL)

コンテナ環境のセットアップ

まずは Kubernetes のコマンドラインツール (kubectl)のインストール。以下からWindows版をダウンロードして導入しました。

https://kubernetes.io/docs/tasks/kubectl/install/
⇒Windows用 v1.7 はこちらからダウンロード
(Macは一番下を参照)

次に、Bluemix用のコマンドラインツール (CLI)も以下からWindows版をダウンロード。Bluemix_CLI_….exe を実行して、LicenseをAgreeしてInstallしてください。Windowsをリブートするとコマンドが使えるようになります。

http://clis.ng.bluemix.net/ui/home.html

Bluemixのコマンドラインは、Cloud Foundry (cf) コマンド・ベースですが、cfコマンドではなく以下のBluemixコマンドでコマンドプロンプトから実行してください。(Bluemixコマンドは、以下のように bx と略しても可)
また既にBluemixのリポジトリ登録が実行されいる場合は “already registered” などのメッセージが表示されますが気にせず次に進めて大丈夫です。

>bx plugin repo-add bluemix https://plugins.ng.bluemix.net

次に以下のコマンドで、Bluemixのコンテナ・サービスのプラグインをインストールします。ファイルがローカルにダウンロードされ、導入されます。

>bx plugin install container-service -r bluemix

Bluemixへのログインと初期設定

Bluemixにログインします。まずは作成対象となるクラウド(APIエンドポイント)を指定するため以下のコマンドを実行します。(以下のngは米国南部で、英国を使う場合はeu-gb) 続きを読む Kubernetes – コンテナ管理ツールのクバーネテスで、クラウドにクラスタを構成して分かったこと

ITアーキテクチャー構築入門、発刊!

「1からはじめる ITアーキテクチャー構築入門」ついに発刊!日本IBMの現役バリバリで最新アーキテクチャーを構築しているアーキテクト16名で執筆したものです。

副題に「システム設計の基礎から実践まで」とあるように、前半はアーキテクチャーとは何かから始まり、システム設計で使うアーキテクチャー構築の基礎です。後半は、クラウドやIoT、Watsonを使う場合などの実践的なアーキテクチャー構築法になっています。

以下の表紙の左に「日経SYSTEMS」と入っているように、こちらは実は昨年一年間日経BPさんの日経SYSTEMSで連載していたアーキテクチャー構築入門の記事を、書籍にしていただいたものです。

10年以上前にも、日経IT Proの記事をベースに、日本IBMのアーキテクトが執筆したアーキテクチャーの本が出ているのですが、日経BPさんがそれを持ってきて「この新しいのを作りたいんです!」との話をいただき、私と田端さんで話を始めました。その後15人の日本IBMの現役トップ・アーキテクトに協力してもらい、書籍化が実現したものです。

前半は、IBMのアーキテクトなら全員お馴染みの、基本的なアーキテクチャー構築手順です。意図的に少しぼやかしてありますので、皆さん行間を読んで活用してみてください。 続きを読む ITアーキテクチャー構築入門、発刊!

IBM Watsonを活用した次世代超高速開発ソリューション

Watson Summit 2017で日本IBMの山口専務より発表された「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」ソリューションです。私も開発・展開に参加しているソリューションで、これまでのアプリケーション開発のプロジェクトを、ワトソンや自動化技術を使い、少しでも変革していこうという取り組みです。

これまでも超高速開発のソリューションというのはあり、データ定義などからアプリケーション・プログラムを自動生成しようという製品も多々ありました。しかしプロジェクトはプログラミングのワークロードだけでなく、プロジェクトの計画や管理、レポートの作成から仕様のチェックやテスト、保守や障害対応など様々な要素が含まれます。

これらのうち特に、プロジェクトの計画・管理、レポーティングなどプロジェクト・マネージャーやPMO(プロジェクト管理オフィス)が実施するような項目を、ワトソンなどで効率化するのが「コグニティブPMO」です。 続きを読む IBM Watsonを活用した次世代超高速開発ソリューション

IBM Watson Summit 2017 – ワトソン日本の実例

エリー・キーナン新社長の一声で幕をあけたWatson Summitですが、ソフトバンクさん・三井住友銀行さん・JR東日本さんが多数の ワトソン活用事例を話していただき、ワトソンも完全に実用期に入ったなという印象でした。

ソフトバンクの宮内社長は、ワトソンやITを活用したスマートワークで「働き方改革」に本格的に取り組んでいることを熱く語っていただきました。

コールセンターのオペレータの方がワトソンが活用したことで、対応時間が15%も短くなったそうです。今後はさらに効率化して、コールセンターのブースを 6000 から2000に減らしたいとおっしゃっていました。回答精度も78%から94%に上がったそうです。特に初心者のオペレータの方はとても良い助けになっているようです。

また、2000台のサーバーのネットワーク監視にもワトソンを導入し、だいたい月11回程度発生する問題に対し、メッセージをWatson NLCで分類し、Watson R&Rでランク付けすることで 最優先対応の項目を選定して対応しているそうです。ワトソンで優先度を判定するまでの時間が、なんとそれまでの1/10になったそうです! 続きを読む IBM Watson Summit 2017 – ワトソン日本の実例

IBM Watson Summit 2017 – ここまできた ワトソン

日本IBMの新社長エリー・キーナンが冒頭で話したように、昨年はAIやコグニティブって何?どう使えるの?という話が多かったWatson Summitですが、今年は具体的に企業の中でどう活用(Infuse)しているかという話が印象的な基調講演でした。

ワトソンは既に世界中で4000万人の人が使い、年内に1億人を目指しているそうです。日本でも100社以上の企業に採用いただき、業界の変革に貢献しています。私も、この一年でワトソンの利用事例がすごく広がったという実感があります。

既に東大のゲノム解析で使われていたり、Watsonサイバー・セキュリティで不正攻撃を見つけたりと、膨大なデータの中から重要なポイントを見つけ出す際に活用されている。プロフェッショナルな人をサポートしてくれるのがワトソンと、エリーが話しています。

また、シェフWatsonは人が思いつかないレシピを提示してくれるため、本にしたらよく売れたという話や、今回日本で初めて展示されたコグニティブ・ドレスの話もありました。これらはワトソンが人の想像力を高めてくれるもので、それもワトソン活用の利点だと。そのためワトソンは、より繊細な感覚に広く対応するよう認識力向上や多数の言語対応に力を注いでいるとのことです。

続きを読む IBM Watson Summit 2017 – ここまできた ワトソン

IBM InterConnect 日本の事例発表

実は我々日本IBM社員にとって最もうれしいのは、日本のお客様と一緒にGlobal IBMのカンファレンスで事例を発表できることです。IBMはアメリカの会社ではありますが、最近日本IBMのライバルは、インドIBMや中国IBMなど多数。日本としては決してIBMの中で他国に負けるわけにはいかないため、日本から世界に先駆けた先進事例をGlobalで発表できるのは、何事にも替えがたい事です。

トップのフォトのBTMU様のBlockchain – Hyperledger Fabricの事例など、今回も世界に誇れる事例をいくつも紹介することができました。本当にうれしいことです。特にBTMU様は非常の多くの人が集まる基調講演(キーノート・スピーチ)でお話いただき、日本人として勝手ながら鼻が高くなってしまいました。

また、みずほ銀行様にも発表いただき、Watsonをコールセンターで活用いただいた事例や、PepperとWatsonを連携させた支店コンシェルジュ・サービス事例、FinTechのAPI BankingによるFinTech企業との接続構築など、多くの事例を発表いただき大盛況でした。

みずほ銀行様のセッションでは、Blockchainに関する取り組みも詳しく共有いただいています。

続きを読む IBM InterConnect 日本の事例発表