DXに必要な人材とは?- IBM内定式で茂木健一郎さんと対談

本日はIBMの内定式でした。NewsPicksさんプロデュースで、ゲストに茂木健一郎さんをお迎えしての豪華なイベントです。内定式でそこまで・・という声もあるかもしれませんが、これからIBMにお迎えする大事な宝物の若手のためと皆気合が入っており大変盛り上がりました。以下は私の前の山口IBM社長、井上IJDS社長、中島ISE社長によるパネルディスカッションです。内定者からの素晴らしい決意表明スピーチもあり、イイ感じで盛り上がっていました。

我々のセッションは、ゲストに茂木さんをお迎えし、NewsPicks川口さんの司会で私と東京基礎研究所の佐藤史子さんが対談させていただきました。主なテーマは、DX共創とイノベーションに必要な人材。もちろん、内定者の方々へのメッセージがこめられています。

私から話をさせていただいたのは、やはりDXでイノベーションを実現していくためにはオープンなマインドが必要という事です。もちろんIBMには研究所もあり様々な良い技術や製品もあります。が、その中だけで閉じていては、お客様のための本当のイノベーションが難しくなる可能性もあります。従って、自社のテクノロジーだけでなく、他社のテクノロジーやオープンソースなどのオープンなテクノロジーなど、様々なスキルを持ち合わせてお客様にとって最良のソリューションを構築することが大切ですとお話ししました。世界一のオープンソースの会社であるRed Hat社と一緒になったのも、そのためだと思ってますと伝えました。

また内定者から、入社までにどのような事を心がけておくとよいですか?との質問もありました。現在私がやっているデジタルサービス・プラットフォーム (DSP)のような、企業間や業種間をまたがるようなプラットフォームを構築しようとすると、複数の業務知識が必要となるという話をしました。例えば病院と保険会社がデジタルに連携するプラットフォームを作ろうとすると、複数の業界の知識が必要になりますよね。入社後はそのようなプロジェクトに参加する可能性もあるため、今のうちに新聞などでも良いので様々な業界知識を得るようにしてくださいとメッセージいたしました。

それより何より驚いたのは、茂木さんが「私とイーロンマスクの共通点は何でしょう?」と突然問いかけられた、その回答です。「私もイーロンマスクも、実はIBMの入社を断られています」とのこと。なんと、茂木さんはかつて米IBMリサーチの人と知り合った時に、IBMに入社したいと持ち掛けたところ、今は人を取ってない・・と断られたそうです。残念。茂木さんにぜひうちの会社で働いていただきたかったですー!

(茂木さんには写真のブログ等掲載は許可をいただいています。本当にやさしい良い方でしたー)