FinTech共通API の、FinTech企業さんとの接続検証が完了したので以下にアナウンスしました!
⇒「FinTech共通API」、FinTech企業との接続検証を実施
また、日経BPさんのIT Proに、インタビュー記事も記載いただきました。
⇒日本IBMが銀行API提供サービスで5社と接続検証完了(日経IT Pro)
接続検証を実施いただいたのは、マネーフォワードさん、マネーツリーさん、Zaimさん、freeeさん、オービックさん。いずれもあまりサポートしなくても、サクっとつなげていただいたのは、さすが名だたるFinTech企業の技術者の方々ですね。
実はこれまでも、FinTech企業の家計簿アプリ等は既に銀行と接続できていて、いろんな口座を一つの画面で見られて便利でした。
が、裏の仕組みは 「スクリーンスクレイピング」 と呼ばれる、裏で画面をシミュレーションしてデータを取得するような方法が多かったようです。その場合、銀行が少し インターネット・バンキング の画面を変更するとしばらく接続できなくなってクレームが来たり、パスワードをFinTech企業に預けないといけないのに不安を感じる人がいたりといった課題がありました。
そこで、銀行さんに API (アプリケーション・プログラミング・インターフェース。Web API とも呼ばれる)を公開いただき、画面ではなくプログラム間通信にすることで解決するのがこの取り組みです。このような形態を 「APIバンキング」 (API Banking) と呼びます。
そのAPIを共通的なものとすることで、FinTech企業的にも一つのインターフェースの仕様に合わせて開発すれば済むし、銀行的にも多数のFinTech企業といちいち折衝しなくても済むようになるということで、多くの銀行さんにこの 「FinTech共通API」 をご検討いただいています。
技術的には、REST/JSON といった最新の汎用的な技術を使ったAPIを構築して接続いただいていますが、認証のところを OAuth 2.0 という仕組みで銀行でログイン認証してから FinTech企業に銀行が接続を許可(認可)するというのが、ポイントになっています。
この FinTech共通API で、さらに便利なスマホ・アプリが世の中にたくさん出てくることを願っております!
はじめまして。
3年前からiPhoneでMoneytreeを導入したものの、自分の使っているメインバンクがデータ取得になかなか対応せず、悔しい思いをしていました。「もし明細データを取得する共通の基盤が、あらゆる金融機関に導入されたら便利なのに」とも思っていました。
ユーザとしては、共通APIを普及させる動きが始まったことは、利便性の向上の観点から期待できることだと思います。
(実を言うと、こういった動きは総務省辺りがやってくれないかなー、とも思っていましたが(笑))
アプリ会社=データ加工側の検証が終わったということで、第一フェイズは終了。これからのフェイズはデータ供給側=どれだけ多くの金融機関が採用してくれるか、ですね。
先行者として、IBMさんの提案プラットフォームがデファクトスタンダードになり、将来的に、あらゆる金融機関やクレジットカード会社が対応してくれることを、ユーザーとして祈っております。