2/25
今日は日経BPさんと共催のFinTechセミナーで講演。100名近くの方に参加いただきました。特に以前プロジェクトで一緒にお仕事させていただいた方々も来てくださって、うれしかったです。
FinTechが拓く未来
http://ac.nikkeibp.co.jp/itp/ibm0225/
今回のセミナーでは、APIバンキングと、そこで使える以下の 「FinTech共通API」 というソリューションの紹介をしました。
@IT:日本IBMが「FinTech共通API」の提供を開始
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1602/24/news107.html
APIとは昔ながらのIT用語で、アプリケーション・プログラミング・インターフェースのことです。以前はパソコンの中でライブラリを呼び出すためのインターフェースがAPIでした。が、今はクラウドに様々な機能を提供するAPIがあって、それをアクセスすることで自分のアプリに取り込めるようになりました。
現在、いわゆる FinTechの家計簿アプリなどは、スクリーン・スクレイピングと呼ばれる裏で画面アクセスをシミュレーションする形態を取っています。これを、APIアクセスに変えて、セキュリティやサービスの向上を実現しようという話です。詳しくは、以下の 11/6 の記事を参照ください。
2/25
日経BPさん共催の 「FinTechが拓く未来」 セミナーでは、私の他に、freee社の佐々木社長と、上智大学の森下教授が講演されました。
freeeの佐々木さんは、クラウド上で会計ソフトを提供されて大変成功されていますが、話を聞いてその先見の明に改めて感嘆いたしました。今後は融資申請などの際に、企業が会計レポートを銀行に提出して審査してもらうのではなく、銀行に会計クラウドの場所を教えてたら勝手に銀行が見て審査してくれるように日本もなるのだ。という話には驚きました。
佐々木さんは特に、アプリのユーザー・エクスペリエンスがいかに重要かを説明くださり、やはりアプリは使い勝手が命とのことでした。freeeさんが語ると、説得力ありますね。また、AI技術を使って出納項目の分類をしているとの事。使い勝手の良さで人を引きつけて、AI技術で差別化をするのは私の講演内容とも合致していたので、その後話しやすかったです。
次は以下の上智大学の森下教授。非常にスマートな方でためになる法律の話でした。日本の金融を支えてらっしゃる方だなぁと思いました。
法律上は誰が責任者かが大切だが、Blockchainは一体誰が責任者になるのか? という問いかけには、ハッとしました。確かに法律ではそこが難しいですね。逆に法律で縛れないところが、Blockchainは得意なのかもしれません。
また、法律と技術はバランスが大事とのお話、まさに目から鱗でした。正しく法律を決めるためには、技術的リスクを正確に把握する必要があるので教えて欲しいとの事。てっきり我々は法律で規制される側だと思っていたのですが、法律家の方は技術的情報も必要にしていたのですね。本当に貴重なお話、ありがとうございました!
11/6
FinTechの講演をした内容を、日経電子版で紹介いただきました。金融(Finance)で最新技術(Technology)を活用して、新しいサービスを始めましょうという話です。スマホとかこれだけ普及したら、いつでもどこでもネット経由で金融機関にアクセスできるから便利ですよね。
https://esf.nikkei.co.jp/t/f/fintech16/index_lmt.html
(アクセスには日経IDを取得いただく必要があります)
最近マネーフォワードさんやマネーツリーさんといった家計簿アプリを中心に、銀行さんとかにスマホからアクセスして口座残高照会とかできるようになって便利になりましたよね。先日の飲み会で聞いたら、若者の半数が既に使っていました(おじさんはともかく)。こういったスマホやクラウドなどを使った、金融系の便利なサービスが増えてきています。
そういったFinTechアプリを作っているのはベンチャー企業の方が多いのですが、オフィスが原宿にあったり、会議の服装もTシャツだったりと、随分とこれまでの金融のイメージと違います。先日もFinTech Meetupといううちのイベントが渋谷で開催されたのですが、ダークスーツの人とTシャツの人(左下あたり)が入り乱れて、なかなか興味深い光景でした。
でも、この異なる文化がぶつかって化学反応が起きているからこそ、今非常にFinTechが熱いんだと思います。新しいアイデアのサービスが、どんどん出てきてます。ですが、さすがにお金がからむ話なので、そこはしっかりした仕組みで管理して欲しいですよね。そんな話を講演したら、日経さんが記事にしてくださいました。(宣伝)
ふとしたきっかけで始めたFinTechですが、日々ものすごいスピードで進化していて、技術屋にはジェットコースターに乗っているように楽しいですっ!