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ITアーキテクチャー構築入門、発刊!

「1からはじめる ITアーキテクチャー構築入門」ついに発刊!日本IBMの現役バリバリで最新アーキテクチャーを構築しているアーキテクト16名で執筆したものです。

副題に「システム設計の基礎から実践まで」とあるように、前半はアーキテクチャーとは何かから始まり、システム設計で使うアーキテクチャー構築の基礎です。後半は、クラウドやIoT、Watsonを使う場合などの実践的なアーキテクチャー構築法になっています。

以下の表紙の左に「日経SYSTEMS」と入っているように、こちらは実は昨年一年間日経BPさんの日経SYSTEMSで連載していたアーキテクチャー構築入門の記事を、書籍にしていただいたものです。

10年以上前にも、日経IT Proの記事をベースに、日本IBMのアーキテクトが執筆したアーキテクチャーの本が出ているのですが、日経BPさんがそれを持ってきて「この新しいのを作りたいんです!」との話をいただき、私と田端さんで話を始めました。その後15人の日本IBMの現役トップ・アーキテクトに協力してもらい、書籍化が実現したものです。

前半は、IBMのアーキテクトなら全員お馴染みの、基本的なアーキテクチャー構築手順(Architectural Thinking)です。意図的に少しぼやかしてありますので、皆さん行間を読んで活用してみてください。 続きを読む ITアーキテクチャー構築入門、発刊!

IBM Watsonを活用した次世代超高速開発ソリューション

Watson Summit 2017で日本IBMの山口専務より発表された「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」ソリューションです。私も開発・展開に参加しているソリューションで、これまでのアプリケーション開発のプロジェクトを、ワトソンや自動化技術を使い、少しでも変革していこうという取り組みです。

これまでも超高速開発のソリューションというのはあり、データ定義などからアプリケーション・プログラムを自動生成しようという製品も多々ありました。しかしプロジェクトはプログラミングのワークロードだけでなく、プロジェクトの計画や管理、レポートの作成から仕様のチェックやテスト、保守や障害対応など様々な要素が含まれます。

これらのうち特に、プロジェクトの計画・管理、レポーティングなどプロジェクト・マネージャーやPMO(プロジェクト管理オフィス)が実施するような項目を、ワトソンなどで効率化するのが「コグニティブPMO」です。 続きを読む IBM Watsonを活用した次世代超高速開発ソリューション

IBM Watson Summit 2017 – ワトソン日本の実例

エリー・キーナン新社長の一声で幕をあけたWatson Summitですが、ソフトバンクさん・三井住友銀行さん・JR東日本さんが多数の ワトソン活用事例を話していただき、ワトソンも完全に実用期に入ったなという印象でした。

ソフトバンクの宮内社長は、ワトソンやITを活用したスマートワークで「働き方改革」に本格的に取り組んでいることを熱く語っていただきました。

コールセンターのオペレータの方がワトソンが活用したことで、対応時間が15%も短くなったそうです。今後はさらに効率化して、コールセンターのブースを 6000 から2000に減らしたいとおっしゃっていました。回答精度も78%から94%に上がったそうです。特に初心者のオペレータの方はとても良い助けになっているようです。

また、2000台のサーバーのネットワーク監視にもワトソンを導入し、だいたい月11回程度発生する問題に対し、メッセージをWatson NLCで分類し、Watson R&Rでランク付けすることで 最優先対応の項目を選定して対応しているそうです。ワトソンで優先度を判定するまでの時間が、なんとそれまでの1/10になったそうです! 続きを読む IBM Watson Summit 2017 – ワトソン日本の実例

IBM Watson Summit 2017 – ここまできた ワトソン

日本IBMの新社長エリー・キーナンが冒頭で話したように、昨年はAIやコグニティブって何?どう使えるの?という話が多かったWatson Summitですが、今年は具体的に企業の中でどう活用(Infuse)しているかという話が印象的な基調講演でした。

ワトソンは既に世界中で4000万人の人が使い、年内に1億人を目指しているそうです。日本でも100社以上の企業に採用いただき、業界の変革に貢献しています。私も、この一年でワトソンの利用事例がすごく広がったという実感があります。

既に東大のゲノム解析で使われていたり、Watsonサイバー・セキュリティで不正攻撃を見つけたりと、膨大なデータの中から重要なポイントを見つけ出す際に活用されている。プロフェッショナルな人をサポートしてくれるのがワトソンと、エリーが話しています。

また、シェフWatsonは人が思いつかないレシピを提示してくれるため、本にしたらよく売れたという話や、今回日本で初めて展示されたコグニティブ・ドレスの話もありました。これらはワトソンが人の想像力を高めてくれるもので、それもワトソン活用の利点だと。そのためワトソンは、より繊細な感覚に広く対応するよう認識力向上や多数の言語対応に力を注いでいるとのことです。

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IBM InterConnect 日本の事例発表

実は我々日本IBM社員にとって最もうれしいのは、日本のお客様と一緒にGlobal IBMのカンファレンスで事例を発表できることです。IBMはアメリカの会社ではありますが、最近日本IBMのライバルは、インドIBMや中国IBMなど多数。日本としては決してIBMの中で他国に負けるわけにはいかないため、日本から世界に先駆けた先進事例をGlobalで発表できるのは、何事にも替えがたい事です。

トップのフォトのBTMU様のBlockchain – Hyperledger Fabricの事例など、今回も世界に誇れる事例をいくつも紹介することができました。本当にうれしいことです。特にBTMU様は非常の多くの人が集まる基調講演(キーノート・スピーチ)でお話いただき、日本人として勝手ながら鼻が高くなってしまいました。

また、みずほ銀行様にも発表いただき、Watsonをコールセンターで活用いただいた事例や、PepperとWatsonを連携させた支店コンシェルジュ・サービス事例、FinTechのAPI BankingによるFinTech企業との接続構築など、多くの事例を発表いただき大盛況でした。

みずほ銀行様のセッションでは、Blockchainに関する取り組みも詳しく共有いただいています。

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IBM InterConnect 2017 基調講演

IBM InterConnectの基調講演で、Ginni Rometty会長からクラウドを活用する上でのアーキテクチャーの重要性の話がありました。IBMの会長の基調講演で「アーキテクチャー」という言葉が聞かれるのは珍しいですね。会場は以下のラスベガスのホテル、マンダレイ・ベイでした。

クラウドはもうITの世界だけでの問題ではなく、世界全体を変えている、そのクラウドをうまく使いこなすためには、AIとデータを含めたアーキテクチャーが大事ですとメッセージしました。

Watsonの音声や自然言語認識などのコグニティブ技術、機械学習(Machine Learning)などのAI技術は、これからますます発展し知識が蓄えられます。そうするとそのデータへのアクセス制御や、企業ごとの知識ベース(コーパス)のしっかりした分離をすることで、セキュアな環境にしていくことが必須です。このデータの扱い方が大事なので、「データ・ファースト」でまずデータを第一に考えなければいけない。なので「データは民主化しない」(データを自由にさせない、ちゃんと制御する)と話しました。

また、Watsonを有効に活用していくためには、しっかりした業界の知識と経験がないと、十分にWatsonをトレーニングすることができません。金融や製造などの業界知識があり、セキュリティをしっかり確保しながらAIを使いこなせるのは、IBMだけであるとアピールしていました。 続きを読む IBM InterConnect 2017 基調講演

IBM InterConnect 最新技術動向

IBMのクラウド系のカンファレンス、InterConnect 2017初日に様々な最新技術動向が発表されました。クラウドは、その上のデータとAIとアプリ(Apps)が重要とのことで、トップのフォトのようなそれを宇宙であらわしたイメージがよく使われていました。そこにいる人が、今回のホスト Arvind Krishna。昨年までのRobert LeBlancが退任するため今回からIBMのResearchとCloudを総指揮するArvindに変わりました。

そのArvindの前に登場したのは、何とTwitterのVP Chris Moodyさん。Twitterの最大の課題である、誹謗中傷(Abuse)をIBMのWatsonで見つけて解決したいと熱く語っていただきました。会場は以下のような感じで、まさにコンサート・ホールといった雰囲気です。

次にArvindが登場し、IBM Cloud戦略について語ってくれました。ちなみにブランド名としては最近、IBM Cloudで始まる名称に整理されています。そのクラウドでの全体のメッセージは、無理にまるごと全部クラウドに移行しろというのではなく、クラウドに適切なものをPublic Cloudに移行し、オンプレミスと統合していくというトーンでした。

IBM Cloudは、以下のようにDockerのコンテナやVMwareなどのプラットフォーム上に、それらを自動化するAutomation & Orchestrationが乗ります。その上にMQやKafkaなどによるインテグレーションや、マイクロサービスやNode.jsといったクラウド開発環境、さらにその上にAPI ConnectなどAPI接続基盤と、Watsonなど様々なAPI群が乗っている構造になっています。

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ProVISION – FinTech特集号リリース

IBMの技術情報誌「ProVISION」のFinTech特集号の編集長を担当させていただき、ついにリリースいたしました!

FinTechという用語が広まってから数年を経て、日本でも、APIエコノミーやブロックチェーンなどを使った金融系の良い事例が増えてきました。今回は、そういった先進事例が多くの金融のお客様の良い参考になるのではと思い、大規模銀行様の事例を中心に特集させていただいています。

以下の特集の視点でも書かせていただきましたが、2007年が一つのデジタル時代への転機になっていると思います。iPhoneやAndroidが出てきて、ブロックチェーンやワトソンなどのAI技術もこのあたりを境に技術革新が進んでいます。この2007年からちょうど10年たった今年2017年に、このような技術を応用した、しかも金融機関系での事例が多く出てきたのは決して偶然ではなく、そういった時代の流れなんだなぁと強く感じました。

FinTech特集号なので、金融系の号ではあるのですが、なぜか既に製造業のお客様からの問い合わせも多いようで、こういった金融での取り組みも多くの業種の方が関心を持っていただいているんだなと感じました。

以下のリンクから全文を読むことができますので、是非読んでみてください!

⇒ProVISION FinTech特集号

 

Watsonと会話する チャットボットの作り方

Watson Conversationを使って会話をする、チャットボットを作ってみました。(無料で始められます)
まず、上のBluemixのカタログから、Watsonの 「Conversation」 をクリックします。

➡︎最新のWatson画面のガイドはこちら

➡︎Bluemixが初めての方はまずこのリンクをクリック

すると以下のWatson Conversationの説明が表示されます。Conversationは、日本語など自然言語のインターフェースでのやり取りを自動化する、チャットボットを含むサービスです。[作成]をクリックし自分用の対話を作成します。

以下のようにWatson Conversationの画面が出てきますので、LoginボタンをクリックしてBluemixのIDでログインしてください。

まずWatson Conversationの作業領域である ワークスペースを作成します。以下の [Create] をクリックしてください。

以下にワークスペース名 (Name)を入力してください。私は「WhatIsWatson」と入力しましたが、好きな名称をインプットできます。言語は既にセットされていると思いますが [Japanese] を選んでください。 続きを読む Watsonと会話する チャットボットの作り方

Watsonとは何か?まとめてみました

下の渡辺謙さんとの対話CMですっかり有名になったIBMのWatson。触ってみる前にちょっと、Watsonとは何かを自分なりにまとめてみました。

渡辺謙+IBM Watson

【渡辺謙+IBM Watson】「Watson、日本語上手だね」グローバルに活躍する俳優・渡辺謙さんとIBM Watsonが会話する最新TVCMを公開中です。流暢な日本語に関心する謙さんにWatsonが返した言葉は?#IBMWatsonIBM Watsonについて詳しくは: http://ibm.co/1Rq6Y8U

IBM Japanさんの投稿 2016年3月13日(日)

こういったWatsonとの対話は、Watsonの複数の機能を組み合わせています。Watsonって一つではなく様々な機能の集合体なのですね。

まずは「音声認識機能 (Speech to Text)」で話した事を文字に変換してWatsonに渡し、「音声合成機能 (Text to Speech)」でWatsonの文字の回答を音声に変換します。
WatsonのCMは、英語のWatson (以下のセサミストリートに登場するワトソンなど) はやや男性的な声なのですが、日本語のWatsonはやや女性的な声ですね。何か深い意図があるのでしょうか(笑)

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FinTech – イノベート九州のハッカソンで、お手伝い預金が最優秀賞!

INNOVATE HACK 九州で行われた ハッカソン のコンテストで、お手伝い預金アプリが最優秀賞!スマホで子供の口座に気軽におこずかいをあげるなんで、楽しくなるアイデアですね!

子供が欲しい おもちゃなどの金額を目標に、お手伝いをしておこずかいを貯めるという ユースケース。子供がお手伝いして自分でそのおこずかい額を入れると、Watson がAIでその相場観を見てくれるというおまけ付き。

お手伝い預金

親がオッケーすると、スマホから、我々が提供した FinTech共通API 経由で子供のお小遣いが振り込まれます。(FinTech共通APIも記事にしていただき、ありがとうございます~) ただし、同じ支店内の口座であれば、振り込み手数料はかからないので、安心!

ハッカソンはこれまで何となくプログラマーの祭典ってイメージがありましたが、こんな子供にも嬉しいアプリが世の中に出て行くなんて、楽しいですね。ハッカソンや受賞の様子はネットでライブ中継されて、その熱気が伝わってきたのも良かったです。

イノベート九州ハッカソン

しかも今回は、高校生のチームによる受賞もあって、びっくりしました。しかも、VRで九州 福岡の街に仮想広告を表示するという本格的なもの。若者がここまでやってくれると、ITのここまでの浸透にびっくりすると同時に、今後がとっても楽しみですね。

高校生チームもハッカソンで受賞

これからも金融機関や様々な企業にサービスを外部提供するAPIをたくさん作っていただき、多くの人にこういった新しい体験ができるアプリをたくさん作ってもらえるようがんばります!

これこそまさに APIエコノミー!

⇒お手伝い預金に最優秀賞! 凄すぎる高校生も登壇!「INNOVATE HACK KYUSHU」決勝戦

 

self-driving – 自動運転車に初めて乗ってみました!

幕張で自動運転車に乗れるとのこと。無人運転バス「ロボットシャトル」です。早速夏休みを利用して行ってみました。混んでるかと思って平日に訪れたのですが・・・何と、私一人でした。若干閑散感。

自動運転 幕張全景

やや世間の関心薄いのかな?と思って係りの人に聞いてみたところ、「そんなことありません、一日200名は来てくれます」 とのことでちょっと安心。というわけで、貸切り自動運転バスを堪能することになりました。

200円払って、WAONカードをもらったら(さずがイオンさん主催)、待ち構えている自動運転バスへ。トップのフォトにもあるようになかなかカワイイ。

自動運転 バス乗り込み

貸切であることをいいコトに、まず前方に向いてカシャ。

自動運転バス前

そして、後方に向いて、カシャ。

自動運転バス後ろ

全然変わり映えしません。なるほど、完全自動運転車ってこうなるのね。ハンドルがいらないので、前方も後方も同じ椅子。前も後ろも座席で向かい合って座れます。そして、前方にも後方にも走れます。 続きを読む self-driving – 自動運転車に初めて乗ってみました!